カホンの打面はネジ留?接着?
世の中には様々なメーカーから「カホン手作りキット」が販売されています。
カホン手作りキットの購入を検討されている方は”初めてカホンを購入する“方が多いと思いますので、難しい用語は避けて、わかり易いカホン手作りキットの選び方をアドバイスいたします。
【この記事の内容】
打面の留め方の種類について、それぞれのメリット・デメリットを解説いたします。
打面とは?
カホンに座って、手で叩く面(薄い板)を「打面」と呼びます。
打面の薄さは、ほとんどのメーカーが3㎜の薄い板を使用しています。
なぜ3㎜しかない薄い板を使用しているかというと…
叩いたときの振動が、カホンの内部に伝わりやすく、
力を入れなくても響き線の音を鳴らすことができるからです。
軽い力で響き線を鳴らすことができれば、叩くときの力の強弱で音量調整ができます。
カホン手作りキットの打面の留め方
カホンの打面の留め方は2種類あります。
- ネジで留める
- 接着剤で貼る
それぞれのメリット・デメリットを解説いたします。
ネジで留める
市販されている完成済みのカホンの打面は、全てネジ留されています。
◆メリット◆
- 完成後にネジの締め具合で、音の調節ができる。
- 打面を外して、カホン内部に響き線を足すことができる。
◆デメリット◆
- ネジを留める作業が大変
- 穴の形状(※1)によっては、ネジ頭が飛び出てしまう。
カホン手作りキット
MEIN MAKE YOUR OWN シリーズ MYO-CAJ
SELA Snare Cajon Kit SE001 カホン組み立てキット
PANDAカホン手作りキットL(最初から専用の穴(※1)が開いています。)
接着剤で貼る
カホンの手作りキット特有の打面の付け方です。
◆メリット◆
- 簡単に組立ることができる。
◆デメリット◆
- 完成後、音の調節ができない。
- 打面を外すことができないので、内部に手を加えることができない。
まとめ
「ネジ留」「接着剤」どちらもメリット・デメリットがあります。
ご自宅にある道具を確認して、ネジ留が可能であれば、「ネジ留タイプのカホン手作りキット」を選ぶことをおすすめします。
カホンを作るのがお子様一人の場合、音を追及しないなら「接着タイプのカホン手作りキット」の方が、簡単・安全に組立ることができます。
※1…穴の形状・専用の穴
通常のドリルやキリで穴を開けた場合、図1の「ただの穴」の形状になります。そこにネジ留すると、ネジ頭が飛び出やすくなり、カホンを演奏するとき、手がネジに当たって痛いです。
図2のような専用の道具を使うと、図1の「こんな穴」の形状になるため、ネジ頭が穴に収まり、カホンを演奏するときに、ネジに手が当たるのを防ぐことができます。
専用のドリル(図2)スターエム 皿取錐 3.5×10mm